あれから5か月

余命宣告を告げられてからもうすぐ5か月。相変わらず母は何も変わらず元気です。

こう聞くと「本当に末期がんなんですか?」と言われそうですが、間違いなく末期がんと宣告されました。直腸癌が既に浸潤している状態で手術不可能。肝臓にいくつか点在しているという検査結果です。

毎朝血圧測定もしているようですが、至って普通の平均数値。体重が減るという事もなく、食欲もあり、何よりご飯が美味しく食べる事が出来ているという奇跡のような期間を過ごしています。

繰り返しお伝えしますが

私の母は癌と宣告されていながら、抗がん剤は一切受けておりません。

母が長生き出来ていられるのは、抗がん剤を受けていないからなのでは…?と思わされる日々です。

その他に何かあるとするなら

食生活を見直したこと。

今の体に必要なビタミンとミネラルを補っていること。

ストレスを溜めずに暮らしていること。

ストレスを溜めずに、という部分に関しては個人差もあるかと思いますが。

仕事を今すぐに辞めたくても、生活の為にやめられない人も大勢いるでしょう。毎日の家事や育児に追われて、自分の時間もなく、疲れ切ってまた同じ日がやってくる…以前の私もそうでした。特に結婚している夫婦間にはストレスがあって当たり前です。お金の問題や日頃の価値観が合わないだけでも、相当なストレスがかかります。ただ、これに関しては相手を変えるというのは無理に近いので、自分の考え方を変えるしかありません。

そんな母も、父とは結婚してから約40年程一緒に過ごしているので、互いにストレスが絡み合う事も数えきれないほどあった事でしょう。

母が癌になった時も、本人よりも父の方がかなり落ち込んでいました。これまで色々な事、自分の身の回りのお世話をしてくれていた人が突然末期がんと宣告されてしまったら。生きる気力を失うと思います。それでも、何とか父も元気です。

母本人が何より辛いのは最もですが、癌患者さんの家族もまた、言葉にはできない程の辛さと悲しみがあります。癌患者さんのご家族は第二の患者とも言われるそうです。

それでも私たちは生きています。

癌という不治の病を発症し、それでもめげずに毎日を一生懸命、感謝しながら生きています。

時に癌という病は、私たちに大切な事を教えてくれる事もあります。

もしも、母が癌になっていなければ、こんなにも毎日に感謝はしていなかったと思います。

朝起きて普通に暮らせる事。皆でご飯を美味しく食べられる事。

こんなにもありがたい事はありません。

当たり前にできている事が本当に何より幸せに思います。

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